グラバー園の話

旧グラバー住宅

世界遺産となったグラバー園の話です。イギリス商人のトーマス・グラバーが南山手の小高い丘に居を構えたのは、開国から5年後の1863年でした。グラバーは日本人と結婚し、ここを生活の拠点とします。
1939年、三菱造船所は息子の倉場富三郎(グラバートミザブロウ)からグラバー邸を買い取りました。何と建造中の戦艦「武蔵」がここから丸見えだったことが理由だと言われています。1957年、グラバー邸は長崎市に寄贈され、隣接していたリンガー邸、オルト邸、さらに市内に残されていたウォーカー邸などの洋館を移築、復元して、現在のグラバー園が形作られました。